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少女はとても長い夢から覚めた。
3つの壮絶な物語を体験する夢だった。

それは「生まれながら光を通さない瞳を持ち希望という絶望の種を育てようとした話」

それは「亡き想い人との約束のため、死んでしまった息吹を育て続ける話」

それは「争いを嫌い、人々を永遠の眠りにつかせる話」

どれも悲しいものであった。
どちらも救いのないものだった。

夢から覚めた少女は涙した。
これが夢でよかったと涙した。

​そして詩は紡がれる

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